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OGG のつぶやき:その1 なぜに巻線と薄膜のJIS C 1604:2013の許容差が適応される温度範囲が異なるのか?

2016年08月03日

。JIS C 1604:2013では抵抗素子は巻線型と薄膜型に分かれました。それぞれの許容差が適応される温度範囲は以下の通りです。

巻線抵抗素子薄膜抵抗素子許容差
許容差クラス許容差が適応される温度範囲℃許容差クラス許容差が適応される温度範囲℃ 
W0.1-100~350F0.10~150±(0.1℃+0.0017|t|)
W0.15-100~450F0.15-30~300±(0.15℃+0.002|t|)
W0.3-196~660F0.3-50~500±(0.3℃+0.005|t|)
W0.6-196~660F0.6-50~500±(0.6℃+0.01|t|)

ではなぜ巻線抵抗素子と薄膜抵抗素子の許容差が適応される温度範囲は異なっているのでしょうか?

不思議に思いませんか?

答えはそれぞれの素子を構成しているセラミックと白金線/白金薄膜との熱膨張係数の違いを白金スパイラル線で吸収できる巻線型とセラミックにガチガチに白金薄膜が蒸着され吸収できない薄膜型の構造の違いから来ているのです。薄膜型は高温域・低温域でそれぞれ白金の抵抗値がドロップしてクラスが外れてしまうのです。

ではこれは仕方のないことなのでしょうか?

答えは否です。

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